ある日のバイトのこと。

イヤだったことがあった。

辛かった。悔しかった。イライラした。悲しかった。とにかく、負の感情が全部ぐちゃぐちゃになって止まらなかった。

 

ベルトのN君に突然呼び止められて、今までずっとそうやってしてきたことに指摘を受けて、まくしたてるような話し方で一方的に戻っていった。意味が解らなかった。

僕より若くて、この店での勤務歴も長くなくて、同じポジションで働いたことなくて、でもってずっとその形だったけど何も言われてこなかったことを、突然言われて納得できるわけがなく。

 

たまたま、社員のOさんが一時的に僕のポジションに回されてきて、僕が機嫌悪いのを知ってか知らずか「大丈夫か」って訊いてきて「大丈夫、だけど、さっきの納得いかなくてなんかイライラして吐き気がします」って思わず正直に答えた。彼は、シフトとして一緒に働くことが何度かあるので、その辺に関しては、信じられるから。

 

後に、たまたま彼が商品提供する時があり、指摘を受けたものをわざと試したのか、いつもと違う感じで出した。すると、店長代理は「きれいにやってー」という。N君は「さっき言いましたよね?(キレ気味)」と言った。もう「じゃあどうすればいいんだよ」状態で。

 

片付けを始めれる時間帯になって、僕は我慢ならぬと、Oさんに全部話した。涙が止まらなくなった。でも話した。社員とバイトではあるが、僕の方がコレに関する経験値は上なわけで、僕だって当然先輩に教わってきているわけで、それを否定されてたまるかっていう気持ち。

Oさんは言ってくれた。「いや全然いいんよ」「むしろそういうのはありがたいよ」「なんかこっちもごめんな」「お互いにやりにくいでしょ」。

(翌日も、これを気にしてか無自覚か、「元気か~?」って声をかけてくれた)

 

実際、未だにトラウマみたいになりつつあって、彼のマイクは怖いし、緊張する。

何でも真に受ける私は、バイト中に誰かから何か言われた時、何度も泣いてきた。

 

でも、私は、自分の言葉で誰かに伝えられたから、間違ってないはずだ。