誰かが傷つくのが嫌だった。

私は、別に自分に精神的な余裕があるわけじゃない。

今が優秀なわけでもない。

 

でも、自分よりも、大事な友達とか、世話になっている誰かが辛いのが嫌だ。すごく嫌だ。傷つくのが嫌だ。それによって自分も傷つく。

もっと自分を大事にするべきなのはわかってるけれど。

 

対人関係だとか、スケジュール管理と実際がうまくいかないだとか、友達から聴く話は色々あるけれど、どれが一番辛いとかそんなのない。

全部、全部だ。

 

自分のことも大事だけれど、誰か、のこともすごく大事で。

そのことで自分が何もできないっていうこともあるんだろうな。

話を聴くだけでいいのかなって思うところもあるかもな。

 

でも、何でだろうか、年を重ねるにつれて、そういう風に、誰かの傷が辛いと感じるようになってってる。それだけは不思議。

全部が自分みたいなもんだから、大事にしたいから…。

 

最近改めて分かったことは「あいつが悩んでる出来事がいや」なんじゃなくて、「悩んだり傷ついたりしてるあいつを見るのがいや」なんだ。

あいつがハマってしまった出来事自体は、極端に言えばどうでもよくて。

あいつが何かにハマってしまっているのが、それを見るのがいやで。

 

救いたいとまでは思わない。そう簡単に誰かを救えるなんて思ってないし。

誰かとの関わりなんぞ、微力でも話を聴くだけでも力になれたらラッキー、みたいな。

 

とにかく、自分の傷は勝手に癒えるかもしれなくても、誰かの困りがどうやって曇ってくれるかは、私自身が影響している可能性だってあるわけだから、どうでもいいなんて言えない。

 

自分のことじゃないんだから何もできないさってわかっていつつ、

大事な友達やら誰かが傷つくことの方が、いやだ。

そして、きっとこの価値観は、変わらない気がする。